コストダウンを実現するVA/VE設計のポイント
材料変更による加工コストダウン事例③ (S25C→STKC鋼管)
材質がほぼ同等の規格材の一例として、STKM-13Aという鋼管がある。図面サイズによっては指定材料と同等材リングの削り出しを鋼管から行うことで、加工時間を短縮でき、材料費・加工費の両方でコストダウンを行うことができる。 |
部品に必要な耐食性や各種特性を考慮した上で、切削性に優れたSUS303を用いることで加工時間を大幅短縮することができる。 |
特殊鋼の多くは規格が丸材もしくは平材なので、無垢材から削り出して加工していくことになる。しかし、無垢材から削り出すと切削加工時間が長くかかってしまい、コストが高くなってしまう。鋼材によっては同等材の鋼管が規格として存在するので、要求性能を確認した上で材質変更することで加工コストを抑えることができる。