コストダウンを実現するVA/VE設計のポイント
薄肉リング形状における品質向上のポイント
薄肉のリング形状部品を加工する際には、形状を加工して出した後に突っ切って落とすことになるが、この時に薄肉形状では直径に対して0.1~0.2%の歪みが発生してしまい、高精度部品の場合には問題となる。 |
薄肉形状から肉厚形状に変更することで、歪みの影響を少なくすることができる。 この際の目安として、例えば直径がΦ200の場合であれば、肉厚が15あれば歪みは出ない。 |
薄肉のリング形状を旋盤加工する際に、形状を出した後に突っ切って落とす場合歪みが発生しやすくなる。この影響を防ぐためには肉厚と直径のバランスの取れた設計を心がけることが重要であり、可能であるならば直径に対して10パーセント近くの肉厚を確保することで品質の安定化が図れる。