コストダウンを実現するVA/VE設計のポイント
不均等形状における焼き入れによるトラブル防止のポイント
一般的に、加工後に焼き入れを施すと形状に歪みが出てしまう。特に薄肉のリング形状は、歪みの影響が大きく内形・外形に出てしまい、5/100~3/10以上の歪みが出てしまうこともある。 |
高精度部品や特に形状に歪みがでやすい薄肉リングの場合は、粗加工を一度行った後に、調質を行う。その後に仕上げ加工を行い、焼き入れへと工程を進めることで形状歪みの影響を小さくすることができる。 |
焼き入れを行う際は金属内部の残留応力等の影響で形状に歪みが発生してしまうことがある。特に薄肉のリングやフランジ形状になると影響が顕著で3/10近く歪んでしまうこともあります。歪みやすい部品の場合、一度粗加工を行った後に調質を入れ、最後に焼き入れを行うことで歪みの影響を抑えることができる。